レム睡眠行動異常症の疑いのある寝言やその行動とは

人はなぜ夢を見るようでしょう?

 

そのひとつとして、現実では満たされない願望を夢の中で
実現させるためだと言われています。

 

また、心配事などがあると、そのことが夢の中にあらわれる
ことがあります。

 

いい夢であれば、寝起きもいいですが、悪い夢を見た時には
寝起きが最悪ですよね。

 

悪い夢だと、本人も気分悪いかもしれませんが、それ以上に
となりで寝ている人に影響をおよぼす場合もあるようです。

 

それが、『レム睡眠行動異常症』と言われるものです。

 

レム睡眠行動異常症とは?

 

睡眠時の状態では、『ノンレム睡眠』『レム睡眠』を交互に
繰り返します。

 

ノンレム睡眠の時は、血圧が下がり、脈拍、呼吸数も少なくなり、
成長ホルモンの分泌も増えます。
脳の疲労を回復されるために深い眠りになります。

 

レム睡眠の時は、血圧は上昇し、呼吸数も増え、急速な眼球運動が
起こります。
体の疲労を回復させるための、浅い眠りになり、
脳は、覚醒した状態に近くなります。

 

このため、寝ているときに夢を見るのは、主に浅い眠りの
レム睡眠の時になります。

 

このレム睡眠の時に見ている夢と同じ行動を現実に
取ってしまうことがあるようです。

 

この状態があると、『レム睡眠行動異常症』の疑いがもたれます。
具体的な行動としては、

  • 睡眠時に怒ったような叫び声をあげる
  • 起き上がって、他人を殴ったりする
  • 叫びながら、手足をばたるかせる
  • 窓を開けて飛び出したりする

などの症状があると要注意です。

 

普通の寝言では、何を言っているのかわからない意味不明な言葉ですが、
この病気の場合は、はっきりとした口調で激しい言葉を発します。

 

意味不明の寝言は、誰にでも起こることなので、
心配はほとんどないようです。

 

しかし、「おい!こらっ!!」などの攻撃的な言葉を言いながら、
手足をばたつかせたりしたら要注意!!

 

本人も家族も傷つく恐れがあるので、もしこんな症状があるようなら、
早めに専門の医師の診察を受けた方がいいかもしれません。

 

まとめ

 

となりで寝ている人が、寝ながら叫んだり、暴れたりしたら要注意。
レム睡眠行動異常症の疑いがあるかもしれません。

 

本人、家族が傷つく前に専門医の診察を受けよう!!